乳酸菌で病気予防

蓄膿症は乳酸菌でやっつけろ

乳酸菌と蓄膿症はどのように関係あるのでしょうか

鼻の病気である蓄膿症と乳酸菌に関係があるとは思えませんが、2012年の学術雑誌であるサイエンスに次のような記事が掲載されてから乳酸菌と蓄膿症の関係に注目が集まりました。

鼻腔内には多くの細菌が住み着く腸内フローラと同じように細菌叢(フローラ)がありますが、健常な人と蓄膿症の患者さんの鼻腔内フローラを比較したところ、蓄膿症の方の鼻腔内フローラのバランスは崩れて・細菌の多様性が減少し・乳酸菌がなくなり、逆に特定の細菌が増加していることがわかりました。
次に、蓄膿症を感染したマウスに対して乳酸菌を摂取させると蓄膿症の症状が軽減されたという結果がでました。
いったい、蓄膿症とはどんな病気で、乳酸菌の活躍する場はどこにあるのでしょうか?

蓄膿症の症状と原因とは

蓄膿症とは正式には慢性副鼻腔炎のことであり、年齢・性差に関係なく誰にでも起こる病気です。
副鼻腔とは副鼻腔とは我々の顔の骨の中にある4ケ所の空洞(上顎洞、篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)のこといいますが、この副鼻腔は自然口と呼ばれる小さな穴を介して鼻腔(鼻の穴)とつながっています。
副鼻腔には鼻の中の湿度を維持するために鼻水が貯留されています。
ところが、花粉症・風邪などによってこの空洞がふさがり、貯留している鼻水に細菌が増えて炎症が長期間に渡り続く状態を慢性副鼻腔炎といいます。
副鼻腔炎にはその他には急性副鼻腔炎とアレルギー性副鼻腔炎があります。
急性副鼻腔炎は急に黄色の鼻水・鼻づまりの症状がでる副鼻腔炎のこととであり、そのままにしておくと慢性副鼻腔炎に移行します。
アレルギー性副鼻腔炎は最近非常に増加しておおり、花粉症・アレルギー性鼻炎から移行する副鼻腔炎であるため症状の違いが判らないこともあります。
そして、副鼻腔からの膿も自然に出すことができなくなり慢性化しやすいのも特徴です。
蓄膿症を治療せずに放置しておくと、慢性肺塞栓性疾患(COPD)とか睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともありますので、注意が必要です。

乳酸菌で蓄膿症を改善できるのか

蓄膿症が免疫機能の低下によって引き起こされていることが分かっていますので、免疫機能をアップさせることが蓄膿症の改善には有効です。
一方、食事で摂取した乳酸菌はほとんどが胃などの消化液によって死滅しますが、腸内で善玉菌の餌となり、善玉菌の増加に貢献します。

また、腸まで到達した乳酸菌は病原体・ウイルスなどを攻撃するNK細胞・貪食細胞などの免疫細胞の分泌に効果があり、病原菌の増殖を抑えるとともに酸を出して悪玉菌の増加を抑える効果があります。
実は、我々のからだに存在する免疫細胞の約70%が腸内に存在しており、腸内環境を改善することが免疫機能アップにつながることはあきらかです。
当然、乳酸菌の増加によって鼻腔内の細菌叢(フローラ)も正常化することができます。
日常の食生活にヨーグルト・キムチなどの植物性乳酸菌を積極的に摂取することによって免疫機能をアップさせてアレルギー体質などを含む体質改善することが蓄膿症を改善する最も効率的な方法といえますので実践してください。

特にヨーグルトなどに含まれるおすすめの乳酸菌はKW乳酸菌、ビフィズス菌BB536、ビフィズス菌BB12などがあげられます。