乳酸菌で病気予防

乳酸菌でインフルエンザ予防

乳酸菌とインフルエンザとの関係とは

人気番組の中で乳酸菌がインフルエンザを予防できるという内容が放送されてから、この乳酸菌が含まれているR-1乳酸菌の商品が爆発的に売れ始めました。
どのような経緯で、乳酸菌とインフルエンザとの関係が明らかになったのでしょうか。
その経緯をたどってもみましょう。

  1. 乳酸菌クレモリス菌FC株にインフルエンザワクチン接種後の抗体価を下げる働きがあると発表(2005年 日本小児神経学会総会にて)
  2. 1986年に日本の研究者が、カスピ海の近郊のグルジア地方の長寿村で毎日食べられているヨーグルトを日本に持ち帰りました。
    その後、このヨーグルトからクレモリス菌FC株を培養して、その働きと効果についてカスピ海ヨーグルト研究会という名称の組織の下で研究が続けられました。
    その結果、インフルエンザの予防効果のもととなる標題の研究結果を報告します。

  3. 乳酸菌クレモリス菌FC株がインフルエンザ感染マウスの生存率を高める効果があると発表(2010年 日本食品化学工学会大会にて)
  4. カスピ海ヨーグルト研究会が動物実験にて乳酸菌のインフルエンザ予防効果を立証します。

  5. 新たなプラズマ乳酸菌がインフルエンザ抑制効果をもたらすと発表(2013年 日本ウイルス学会にて)
  6. 国立感染症研究所とキリンビール研究開発センターの共同研究によって、免役細胞であるNK細胞・T細胞・B細胞に免疫応答の指令をだすプラズマサイトイド樹状細胞の働きを活性化する乳酸菌があることを発見しました。
    この乳酸菌をプラズマ乳酸菌と命名することになります。
    我々のからだの免疫応答のしくみの中で異物を攻撃するNK細胞などの免疫細胞の約7割は小腸の中にいて、腸内の善玉菌がこれらの免疫細胞の活動源となっています。

  7. R-1乳酸菌がNK細胞の活性化に効果があると発表(2014年 順天堂大学 奥村教授)
日本のおける免疫学の権威である奥村教授がラクトバチルス属ブルガリカス種OLL1083R-1菌(R-1乳酸菌)はNK細胞に直接作用してその活性化を助ける働きがあることを発表します。
さらに、実証実験を佐賀県有田町で2000名の小中学校の生徒を対象にして行い、R-1乳酸菌のヨーグルトを6ケ月間摂取してもらいました。
その結果、R-1乳酸菌摂取グループのインフルエンザ罹患率が佐賀県全体の小中学生と比べて100分の1という少ない罹患率であったことがわかりました。
これを契機に乳酸菌のインフルエンザ予防効果が広まったといえます。

乳酸菌がどのようにしてインフルエンザを予防するのか

インフルエンザの予防としてはワクチン接種が行われていますが、インフルエンザウイルスにも流行型があるため、その年の流行しているウイルスの型に適応できない場合があります。
さらに、ワクチン接種を行ってから抗体がからだの中で産生されるまでに3週間ほどかかりますので、必ずしも完璧な予防とはいえません。

一方、免疫細胞の多くが住みついている腸内環境を改善することによって、免疫細胞を増やして活性化させることができます。
こうすると免疫力をアップし、外部からウイルスの侵入を防ぐことができます。
プラズマ乳酸菌をはじめとする特別な働きのある乳酸菌はまさしく、この腸内における免疫細胞を刺激して活性化する働きがあることがわかっています。
このような乳酸菌の働きを利用してインフルエンザを予防するには、乳酸菌を継続的に摂取するが大切です。

さらに予防効果を高めるには、水分の充分な補給も大切です。
水分不足によってウイルスなどの病原体の最初の関門である鼻・気道上の粘膜にある線毛の働きが弱まり、雑菌を排出することができません。
乳酸菌の摂取・水分補給・手洗い・うがいがインフルエンザ予防の最善策といえます。